近年、ウェアラブルデバイスを日常生活に取り入れる人が増えてきました。実は、日常生活だけではなく医療現場でも活用されているのです。
本記事では、ウェアラブルデバイスについて解説しています。また、ウェアラブルデバイスを医療現場に導入するメリットも解説しているため、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

医療現場での活用が進んでいる「ウェアラブルデバイス」とは、身につけることで健康情報をデータ化できるデバイスのことです。身につけられるという意味の「Wearable」と、機器という意味の「Device」を組み合わせた言葉で、文字通り身につけられるのが特徴です。
例えば、スマートウォッチはウェアラブルデバイスとして幅広い世代に愛されています。スマートウォッチは、腕時計として身につけるタイプのウェアラブルデバイスです。身につけることで心拍数などの情報をデータ化できる上、対応しているアプリと連動すれば健康管理に役立ちます。
ここ数年で、医療テクノロジーも進歩しています。それに伴いウェアラブルデバイスは医療現場でも活用が進んでいるのです。
ウェアラブルデバイスの市場規模は急速に拡大しており、健康意識は世界的にも高まっています。ウェアラブルデバイスを世界市場規模で見ると、2026年には301億米ドルに達する見込みです。
成長率は2021年から見ると、13.2%であるため、ここ数年で急速に成長していることが分かります。急速に拡大している背景には、健康意識の高まりが挙げられます。2020年1月に日本で初の感染者が発覚した新型コロナウイルスは、世界中で大流行しました。
現在は収束傾向にあるものの、新型コロナウイルスによって国民の健康意識が高まったといえるでしょう。新型コロナウイルスは猛威を奮い、我々の生活を脅かしたと同時に、健康の意識を高め、あらためて医療への関心を持ち直すきっかけを与えてくれたといって良いでしょう。
世界市場だけではなく、国内市場も需要が拡大すると予測されています。なぜなら、日本は高齢化社会が進んでおり、在宅介護や在宅ケアが増加しているからです。それ以外にも、生活習慣病患者の増加や、生活習慣病予備軍の増加もウェアラブルデバイスの需要が拡大するといわれている理由の1つです。
ウェアラブルデバイスなら、患者の重要な情報がリアルタイムで送信されるため、いつ何が起こったのか、離れていても医療現場へ瞬時にデータが届きます。そのため、在宅介護を希望する患者の要望が叶うだけではなく、医師や医療現場の負担が減るため、双方にメリットがあるのです。
実際に、呼吸器やマルチパラメーター、モニタリングシステム、パルスオキシメーター、BPモニターなどの需要が増加しました。これは、新型コロナウイルスをきっかけに、治療に役立った背景があります。今後は、医療のデータ化も進み、よりいっそう需要が高まるでしょう。
ウェアラブルデバイスの例としてスマートウォッチを挙げました。実は、スマートウォッチ以外にもウェアラブルデバイスにはさまざまなタイプがあります。
腕時計タイプと同様、手首につけられるのはリストバンドタイプです。リストバンドタイプは、腕時計に比べて安価でコンパクトなのが特徴です。そのため、ウェアラブルデバイスを使ったことがない方も、比較的取り入れやすいといえます。
ウェアラブルデバイスは、腕につけるタイプだけではありません。メガネ、指輪、イヤホンなど、さまざまなタイプがあります。これらに共通しているのは「身につける」ということです。まさに「Wearable」と「Device」を体現しています。
これらは、指輪はアクセサリー、イヤホンは音楽を聴くなど、アイテム本来の使用目的に加えて、健康管理ができます。オシャレなデザインも増えてきており、一見するとウェアラブルデバイスに見えないものがほとんどです。このような背景もあって、幅広い世代が機能性を兼ね備えたオシャレアイテムとして気軽に取り入れられるようになりました。
では、ウェアラブルデバイスの機能性はどのくらい充実しているのでしょうか。次に、ウェアラブルデバイスの機能について解説します。
ウェアラブルデバイスには、さまざまな機能があります。代表的な機能は「健康管理」です。ウェアラブルデバイスでは、歩数や消費カロリー、立っている時間、運動時間、上がった階段の段数、心拍数、睡眠時間など、健康に関するさまざまなデータが取得できます。
そして、取得したデータを活用すれば、健康状態を簡単に確認できたり、改善のために役立てたりと、健康管理に活用可能です。さらに、ウェアラブルデバイスには、転倒検知機能やバイタルサインの計測が搭載されているものもあります。
これらを活用すれば、雪山で転倒したり、崖で転倒して遭難してしまったりしても、迅速に対応してもらえます。また、ハンズフリー機能が搭載されているため、医療現場では、ウェアラブルデバイスを身につけることで、医療用グローブを着用していても簡単に通話できるようになりました。
医療用グローブを着脱する手間が省けるため、効率化につながっています。それ以外にも、メガネタイプのウェアラブルデバイスを用いれば、医師目線の動画撮影が可能です。撮影した動画を別のディスプレイにも同時に表示することで、手術のサポートをリアルタイムで受けられたり、研修や会議の資料提示したりと、さまざまなシーンで役立っています。
ウェアラブルデバイスの需要が高まったことで、医療現場では機能を利用してさまざまなシーンで活用されるようになりました。ここでは、代表的な活用例を2つ紹介します。
ウェアラブルデバイスを身につけると、患者に関するさまざまな生体データを得られます。これらのデータは電子データとして記録されるため、病気の治療や予防に役立っているのです。健康意識が高まっていることで、ウェアラブルデバイスを身につける患者さんが増えてきました。医療の効率化のために、今後はよりいっそう需要が高まるでしょう。
ウェアラブルデバイスが活用されているのは医療現場だけではありません。医療現場と密接に関わっている医薬品メーカーでもウェアラブルデバイスが活用されているのです。医薬品メーカーでは、ウェアラブルデバイスからのデータを分析し、医薬品の効果や安全性がどれくらいあるかを確認しています。ウェアラブルデバイスの存在は未来の医療を助ける架け橋にもなっているのです。
テックドクターでは複数のウェアラブルデバイスや医療機器などから取得された連続的かつ長期的なデータを手間なく簡単に可視化・解析を実現するプラットフォーム「SelfBase」を開発しています。
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ウェアラブルデバイスは、医療現場に導入するとたくさんのメリットを享受できます。実際に導入する際は、ここで紹介するメリットをよく理解しておきましょう。
ウェアラブルデバイスを使うと、患者の生体データは端末に集約されます。わざわざ人の手で測定する手間が省けるため、人員不足を改善してくれるのです。患者数の増加に伴い、医療現場の人材不足は深刻化しています。
大規模病院となれば、手が回らなくなることもあるでしょう。そのようなときは、ぜひウェアラブルデバイスの導入を検討してみてください。医療人材の不足が改善され、労働環境の改善にも役立つはずです。
ウェアラブルデバイスは、患者の小さな異変も見逃しません。また、測定もリアルタイムで計測しているため、万が一異変があった場合、正確かつスピーディーな応対が可能です。このように、ウェアラブルデバイスは、医療人材不足を解消するだけではなく、迅速かつ確実に患者をケアできる最適なツールといえるのです。
ウェアラブルデバイスは、肌に直接身につけるものであるため、従来の医療カメラや赤外線に比べ、大幅に精度がアップしました。今後はウェアラブルデバイスが主流となり、より効率的で安全性の高い医療が確立されていくでしょう。
近年、フェムケアやフェムテックといった分野が注目を集める中、株式会社ロッテ様では、社員からのボトムアップでPMS(月経前症候群)の研究を行っています。主な目的としては、PMSの症状の重い人のデータと軽い人のデータを比較することで、PMS症状の主観評価と生体指標に相関が見られないか探索し、症状の定量化を目指すことです。
この研究では、テックドクターが提供するデジタルバイオマーカー開発プラットフォームSelfBaseを活用しています。詳しい内容についてはこちらの記事をご覧ください。
信州大学では、ウェアラブルデバイスを用いて妊産婦の健康状態を長期間にわたってモニタリングし、メンタルヘルス不調や精神症状との関連について調査しました。将来的には、周産期のうつ状態の早期発見・早期介入体制の構築を目指しています。
医療においてエビデンスは重要となるので、APIが公開されておりデータ収集が可能なFitbitを活用して研究を進めました。詳しい内容についてはこちらの記事をご覧ください。
Q1. 医療現場で活用されるウェアラブルデバイスとは何ですか?
A1. 身につけることで心拍数や睡眠などの健康データを取得できるデバイスのことです。代表例はスマートウォッチやリストバンド型デバイスで、メガネや指輪、イヤホン型も登場しています。
Q2. 医療分野でウェアラブルデバイスを導入するメリットは何ですか?
A2. 医療人材の不足を補えること、患者の小さな変化をリアルタイムで検知できること、高精度なデータを収集できることが大きなメリットです。医療現場の効率化と患者ケアの質向上につながります。
Q3. ウェアラブルデバイスはどのように活用されていますか?
A3. 生体データの収集による健康管理、医薬品の効果や安全性を検証する研究、PMS(月経前症候群)や母子保健のモニタリングなど、幅広いシーンで活用されています。
医療現場でのウェアラブルデバイス活用は、主に次の用途で広がっています。
バイタルや活動量の連続モニタリング
心拍数・睡眠・歩数などを継続的に取得し、日常の変化をデータで把握する
異常検知と早期対応
転倒検知や急な体調変化の兆候を検知し、必要に応じて医療者が迅速に対応する
在宅医療・遠隔モニタリング
離れていても患者データをリアルタイムに共有でき、在宅介護・在宅ケアの質を高める
医療現場の業務効率化
ハンズフリー通話などにより、手袋の着脱や移動の手間を減らし現場負担を軽減する
研究・医薬品開発へのデータ活用
連続データを分析し、治療効果や安全性の評価、疾患の定量化などに役立てる
教育・手術支援(映像活用)
医師目線の映像共有により、研修・会議や遠隔でのサポートに活用できる
ウェアラブルデバイスは、直接肌に身につけるため、患者の健康管理や経過観察に役立っています。離れていても、データとしてリアルタイムで共有できるため、病院だけではなく、在宅介護でも活躍している重要なツールです。
導入する際には、メリットをよく理解し、実際に享受できることには何があるか見込みを立てておくことが大切です。本記事を読んで、導入する際の参考にしてください。
他にも医療ウェアラブルデバイスに関連する記事を公開していますので、興味のある方はご覧ください。
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ウェアラブルデバイスとは、身につけることで健康情報をデータ化できるデバイスであり、医療現場でも活用が進んでいます。世界的に市場規模が拡大するなか、医療人材不足の改善や患者ケアの質向上に貢献するとして注目されています。主に以下の考え方に基づいています。
• ウェアラブルデバイスの概要 身につけることで健康情報をデータ化できるデバイスで、スマートウォッチやリストバンド、メガネ、指輪、イヤホン型など多様な種類がある
• 主な機能 歩数・心拍数・睡眠時間などの健康データ取得に加え、転倒検知やハンズフリー通話、医師目線の動画撮影などの機能も搭載されている
• 活用事例 患者の生体データ収集による健康管理や、医薬品メーカーによる効果・安全性の検証など、医療現場や研究の場で活用が進んでいる
• 導入のメリット 医療人材不足の改善、正確かつスピーディーな対応、高精度なデータ収集など、医療現場の効率化と患者ケアの質向上に貢献する
• 市場動向 世界市場は2026年に301億米ドル規模に達する見込みで、国内でも高齢化や生活習慣病患者の増加を背景に需要拡大が予測されている
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