
株式会社ロッテ 中央研究所 畠山より子 様 (右からお二人目)
株式会社ロッテ 中央研究所 疋田菜光 様 (左からお二人目)
株式会社テックドクター 柳川、河田
※文中では敬称を省略しております
【目的】
PMSの症状の重い人のデータと軽い人のデータを比較することで、PMS症状の主観評価と生体指標に相関が見られないか探索し、症状の定量化を目指す。
【対象】
株式会社ロッテの社員、及び同居されているご家族のうち、希望する方を中心とした、18-60歳の女性。
【方法】
Google Fitbitなどのウェアラブルデバイスを約3か月間装着し生体指標を取得。同時に、PMSの症状をスコア化する主観アンケートを実施。
【時期】
2023年7月〜
【活用ソリューション】
デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase(セルフベース)」
ご参考:プレスリリース
畠山:巷でフェムケアやフェムテックが流行っている中で、私たちも何か貢献できることがないかと社員からボトムアップで声が上がりました。ロッテとして、モノやサービスに限らず、何か社会に還元できるものを模索し始めたのがきっかけです。
現在、テックドクターさんと研究を進めており、得られた結果をロッテ独自の方法で世の中に還元していけたらと考えています。

疋田:PMSに注目しようというテーマが決まってから、ウェアラブルデバイスを使った手法を考えました。月経周期は正確に予測するのが非常に難しく、従来のヒト試験では、施設に行ってデータを取るのが一般的でした。しかし、それだと月経周期のどの時点のデータかを正確に把握することが難しいという課題がありました。
そのときにウェアラブルデバイスを紹介され、これなら周期に合わせて連続的にデータを取ることができるのではないかと考え、採用しました。
畠山:個人でウェアラブルデバイスを使用している人は多かったのですが、研究で使おうという発想はこれまでありませんでした。そのため、そういう使い方もあるんだと、目から鱗でしたね。
畠山:ウェアラブルデバイスでデータが取れるかもしれないと思いついたものの、具体的にどう進めたら良いか分からなかったので、デバイスメーカーに問い合わせをしました。その際に、データ解析の相談先としてテックドクターさんを紹介いただきました。
疋田:そもそもPMSについてウェアラブルデバイスを使った研究事例があまり多くなかったので、かなり手探りの状態でした。しかし、テックドクターさんと二人三脚で、仕組みを作るところから協力いただきました。
畠山:最初は、自律神経に関わる指標が何かしらデータで取れれば良いなという程度で、どんなものが見えてくるかはやってみないと分からないという状況から始まりました。

畠山:社内アナウンスを行い、最終的に120名以上の方に参加していただきました。PMSに悩んでいる方はもちろん、この機会にウェアラブルデバイスを試してみたいという興味で応募された方もたくさんいらっしゃいました。
疋田:皆さん楽しんで参加されていました。研究に参加するだけでなく、普段の運動の際にもデバイスを使ってみましたというありがたい声もたくさん頂きました。
畠山:ウェアラブルデバイスを初めて使う方が多かったので、問い合わせがたくさんありましたが、丁寧に対応いただきました。うまく使えないという理由で途中で離脱する方がほとんどいなかったのは、非常にありがたかったですね。
疋田:研究に参加していただいた方の着脱状況や、困っていそうな方を細やかにフォローしていただけたのが良かったと思います。
畠山:正直、そんなに分かりやすく差が出るものではないと思っていましたが、実際のデータを見ると、人によっては非常に分かりやすく差が出ていたので、意外でした。
ウェアラブルデバイスの連続的なデータの解析には慣れていなかったので、専門的にデータを扱っているテックドクターさんから「こういった見方もできる」「こういう計算方法がある」といった提案が非常にありがたかったです。私たちだけでは取りこぼしてしまう情報があるので、コミュニケーションを取りながら解析を進められたのは良かったです。

畠山:食品に関わる企業として、1回2回食べてどうなるかというより、習慣として何かを摂取したり行動した際に、どのように体の状況が変わっていくのかに非常に興味を持っています。
長期的・連続的にデータを取れるのは、今のところウェアラブルデバイスぐらいなので、食品や生活習慣が健康に与える影響を、長期視点で研究してみたいと考えています。
疋田:ロッテとしては、引き続き女性の健康課題解決に取り組んでいきたいと思っています。将来的には、男性・女性の隔てなく、お互いの健康についてコミュニケーションできる社会の実現に貢献したいと考えています。
取材日:2024年9月10日
お二人へのインタビューの様子は、こちらの動画でもご覧いただけます。
デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase(セルフベース)」
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